蓮見七月の部屋から考察

部屋から考える社会・世間

現役ニートが見る『ひきこもり先生』第二回

 

『ひきこもり先生』第二回 2021年6月19日放送。

 

今週も『ひきこもり先生』を現役ニートが見ていきたいと思います。

 

前回では、ひきこもり経験のある、焼き鳥屋さんの店主が、先生として引き抜かれましたね。

 

かなり、苦悩してからの決断でした。

しかし、悩んでいる中学生の女の子を見て決心。

なんとか、非常勤講師として学校へ向かいました。

 

今回は、先生としての活躍が見れるのでしょうか?

複雑化した現代で、ひきこもり経験が役に立つのか?

優しさで何かをなせるのか?

子どもたちを見守ることができるのか?

このあたりを僕は注目してみています。

 さぁ本編開始です。

 

冒頭

万引きのシーンから始まりましたね。

これが今回の主な命題になるのかな

 

主人公の上嶋せんせいはSTEP教室についに赴任してきました。

 

生徒の、毎日学校に来れたのですか?について

「生き物係なので毎日、植物に水をあげていました」

うーん面白い先生。

 

生徒たちは目をつむったまま花壇に行ける?と無茶ぶり。

生徒からの嫌がらせではなさそうで安心しました。

しかし上嶋せんせいはそのまま校門から脱走しようとする。

こんな先生見たことないなぁ。毎日、何か起きそうで楽しみになりそう。

 

この人には何かある……!そう思わせることができればリーダーとしては立派だと思います。

 

 

万引き

生徒の征二(せいじ)君が万引きで補導されました。

盗んだのはおにぎり。

もしかして、貧困問題かな。

先生たちと入ったレストランでも「持って帰っていいですか?」

生活が辛いのでしょう。

 

現実の世界でも貧困家庭はありますからね。残酷ですがリアルなのでしょう。

 

征二くんの家に行きますが、今回も親とは上手くいっていない環境を取り上げるようです。

 

やっぱりソーシャルワーカーがちょっと怒ったように言ったのですけど、これは微妙かな。

怒鳴ってしまう親に対しても支援をする。たぶん本職のソーシャルワーカーはこんなに激高しないかな。

でも、情熱は本物そうです。

 

生活保護の勧めや、児童相談所について話します。

でも、ちょっと言い方がキツイよ……。

僕が聞いたら辛くなっちゃう。

 

 初日が終わる。

初日が終わって先生方と自身が経営する焼き鳥屋さんへ。

 

「先生と呼ぶのはやめてください」

こういう事を言う先生が居たら学校も楽しかったろうな。

威張り腐ってる先生も世の中には多いですからね。

 

不登校になる子たちは一人一人いろいろあるの」

ソーシャルワーカーさんはこう言いましたが半分賛成で半分反対です。

 

不登校にならなくてもいろいろあります。不登校だから問題なのではないと思います。

不登校じゃないから大丈夫でしょ。みたいな発想は現実ではしちゃダメですね。

僕も気を付けなければ。

 

征二くんのお父さんもひきこもりの経験があることが判明しました。

ちょっと年上の引きこもりもやっぱり居るんですね。

 

ひきこもり歴21年の依田くんが前回に続いて登場しました。

彼はかなりひきこもりの先輩。恨みに囚われているようです。

父親との関係が上手く言って無さそう。

 

上嶋せんせいが前向きになった一方で前向きにはなかなか成れない人もいる。

当たり前ですが、そうですよね。みんながみんなドラマみたいに劇的に人生が変わるかと言ったらそんなことはあんまり無い。

 

変われば嬉しいし、変えようともがいていますけどね。

 

先生として仕事が始まる

 

校長先生はひきこもり支援に力を入れていますが、優しさからそうしているのかと言うと微妙かな。

 

上嶋せんせい、植物好きを活かして生徒と話します。

ちゃんと話せているから、本当に植物好きなんだなぁ

 

なお、この後遅刻して怒られた。

 

一方の征二くんの状況はかなり厳しい。

お金がありません。

別居中の母にお金をもらっていました。

 

ソーシャルワーカーさんは征二くんのお父さんに生活保護の申請を薦めます。

ちょっと彼女は子供に寄り過ぎかな。お父さんも辛いはずなのに……。

子どもへの優しさをお父さんにも分けてあげて欲しいな。

 

……。ついにお父さんが倒れこむ。

征二くんはお父さんをかばいます。お父さんが嫌いなわけじゃないんですよね。

いや、嫌いになれないのが子供なのかもしれませんが。

 

一日が終わり、焼き鳥屋さん

親って基本的に二人しかいませんからね。子供が親から離れるのは難しい。逆もまた叱り。

 

お父さんが働く

生活保護を受ける

母親の方に引き取ってもらう。

解決策はこの三つだとソーシャルワーカーは言うけど、さてどうなる。

 

上嶋せんせいは征二くんとそのお父さんに焼き鳥を持っていきます。

やさしい。

シンプルながら実際に行動できるのは立派ですね。しかも自分の得意を活かしてる。

 

先生と征二くんの会話でお父さんの分も万引きしていたことが分かりましたね。

お父さんの好きなおにぎりを盗んでいた。悲しいな、貧困って。

 

上嶋せんせいと一緒に万引きした店へ謝りに。

店長さんも分かってくれました。

誤りを認めて謝れる。立派なことです。無論、最初から最後まで真面目な人が一番立派なんですけどね。

 

ソーシャルワーカーは征二くんの母親に話を聞きに行きました。

征二くんのために。その一点張りですが、これはちょっと良い手だとは思えません。

本人も助けを求めていると思いますよ。

一種、加害者かもしれませんが、加害者も人間です。

感情や行動に理由があるんですよね。

お母さんは自殺を考えたことがあるのかな……。自分が辛かったというようなことをちょっと言っています。

 

苦悩するソーシャルワーカー

焼き鳥屋さんで管を巻いています。

ソーシャルワーカーさんはちょっと視野狭窄かな。

「普通それくらいやるでしょ!」

そう言いますが、他の人の視点に立てていないと思います。

この人も先生と同じように成長できるのかな?

それともこのまま、主観だけでやっていくのかな?

 

児童相談所を頼りにすることを考え出しました。

このままだとそうなっちゃうのかな?

征二くんはお父さんが好きです。

 

上嶋せんせい。なんとかなりませんか……。

 

上嶋せんせい。お父さんと話す。

征二くんの家へ行って、即、土下座。

この前までひきこもりだったのに、思い切って行動しました。すごい。

 

自分がひきこもりだった頃、娘さんと離れ離れになってしまった経験を征二くんのお父さんにも味わってほしくないのでしょう。

 

もちろん、征二くんのためにも。

他人のために土下座できる。こんな人、現実にどれくらいいるのでしょう……。

 

征二くんと上嶋せんせい、花を買いました。

お母さんの職場へ。

お母さんは大人のお店で働いているので、上嶋せんせいが向かうことに。

ここらへんコメディチックなのが楽しいですね。

 

お母さんと征二くんが会いました。

上嶋せんせいは征二くんのために家へ戻ってほしいと、お母さんに言いました。

 

征二くんは花をお母さんに渡します。

これだけなのかもしれません。征二くんの望みは。

家に帰ってくるとか、生活保護とかが望みじゃないんですよね。きっと。

そういう事は大人がやればいい。

 

上嶋せんせい、征二くんと走る。

僕は遅いけど、一緒に走ろうと誘います。

靴がボロボロなのを見て、一緒にはだしで走ろうと言います。

良く子供の事を見ていますね。そして一緒に走る。

一緒に頑張ろう!

そういう象徴的なシーンだったのかな。

 

上嶋せんせいと征二くん

学校にて生徒に好きなことを発表してもらう授業に少しだけ取り組みました。

これから授業のシーンも増えるのかな。

 

征二くんと一緒にもう一度、走ります。

上嶋せんせい自らシューズを買ってきて、早くは無いのだけど、一緒に走ります。

 

お父さんに「また走るよ」とメモを残した征二くん

お父さんも、メモを見て外出していきました。

状況が上向くことを象徴するシーンなのでしょう。きっと良くなります。

 

現実ではこんなに劇的な改善をすることは難しいのかもしれません。

もっと粘り強く、やる必要があるかもしれない。

でも、ドラマくらいちゃんと変化しても良いよね。

 

上嶋せんせいも叫びながら走っていきます。

これからも先生として駆け抜けてくれるのかな。きっとそうだと思います。

 

そして先生と呼ばれて「はい、はい」と息を切らしながら返答。

ちょっとずつ先生になってきているのですね。

 

というか、ここまでしてくれる先生が全国に居たら、かなりの学生が救われます。

普通の先生よりも、大活躍です。

 

前回、登場した奈緒ちゃんも登校してくれましたね。よかった……。

 

次週は、「イジメ」

あぁ、これは本当に難しい。

どうしていくんだろう。上嶋せんせい。

 

なんとか、生徒を助けてあげてください。

次週も応援します!

 

 

追記。佐藤二朗さん、役者として

ネットの記事で見つけたのですが、主演の佐藤二郎さん。演技派俳優という言葉に反論していたようです。

ぼくもこれには同感かな。

本気で、プロの演技を見せてくれているのですから、誰が演技派、だれがイケメン派などと言うのは失礼ですよね。

今回の作品「ひきこもり先生」でも立派に主演を務めています。

素人ながら凄いと思います。

上嶋せんせいだけでなく、主演の佐藤二朗さんも応援したい!