蓮見七月の部屋から考察

部屋から考える社会・世間

ニートのてきとうエッセイ 『魔法の言葉』

人は人の言うことを聞かない。

音は理解しても行動には繋がらない。

 

それぞれ意思があるから。

命令に従わせるのは難しい。

 

上司の命令は絶対。

そんなの嘘だ。

 

罰が無ければ従わない。

上司に従っているのではなく、罰を与える権力

その後の人間関係に対する恐怖。

 

これに従っているだけだ。

 

上司からすれば不安だ。

部下からすれば恨めしい。

 

この状況を解決してくれる魔法はあるまいか。

人間関係上の複雑を何も考えずに吹き飛ばしたい。

 

見つかった。

魔法の言葉がこの世にある。

 

友人の家で「寒い」

と、言ったことはあるだろうか。

 

これが魔法だ。

 

自分は暖房を付けてくれとは言っていない。

なのに友人は暖房を付ける。

 

「そのお菓子、おいしそうだね」

くれ、とは言っていない。

 

なのに、友人は「食べる?」

と聞いて、お菓子を差し出す。

 

これが魔法だ。誘導だ。

 

応用できる。

「あの資料、まとめてくれると助かるなぁ」

そう言って返答を待っておけばいい。

 

「じゃあ、僕がやります」

そういう人が居るはずだ。

 

彼が自発的にやる。

というのだから、やらせてみれば良い。

 

上司は責任を負わず、部下がやる。

部下が上司を恨めるはずがない。

自分でやるといったのだから。

 

「お酒は出さない方が良さそうだ」

そう独り言のように言ってやるといい。

 

「では、当店では酒を出しません」

自分でそう言うのだから仕方がない。

損失が出ても仕方がない。

 

「他の隊では敵艦に突っ込んで戦果を挙げたらしい」

「では、自分も」

 

この魔法が優れているのは、誘導だと悟られないところにある。

 

きっと我々もこの魔法にかかった事がある。

かけた事がある。

 

魔法なんて無い方が良い。

 

そう言えば

僕がエッセイを書けるのは「読者になる」ボタンを皆さんが押してくれるからだなぁ。

 

なんてね。