蓮見七月の部屋から考察

部屋から考える社会・世間

現役ニートが見る『ひきこもり先生』

NHK土曜ドラマ『ひきこもり先生』を現役ニートが見て

 

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ひきこもり先生

2021年6月12日 NHKにて土曜ドラマが放送されますね。

 

タイトルは『ひきこもり先生』

 

これを書いている僕も、ニート、いわゆるひきこもりですから、ぜひ見て、リアルな感想をお届けしたいと思います。

 

ひきこもりと学校

学校と引きこもりは関係が深そうです。

学校のせいで引きこもりになる人もいるでしょう。

それに家庭も学校も閉鎖的です。

ひきこもりの経験が生きるといいなぁ。共通する辛さがあると思います

 

今回のドラマで登場するSTEP教室。これは興味深いです。

好きな時に来て言い学校。

これはいいですよね。ちょっとずつ学校に来る。そう言うこともあるでしょうが、自由に勉強できますから。

 

あと、学校に来させる!という路線でいくのか、勉強ができれば学校でなくてもいい。という路線になるのか。

楽しみです。

 

ソーシャルワーカーと教員

ソーシャルワーカーインクルージョンと言いますか、地域単位、学校単位で多くの人を巻き込んで支援していきたい。

しかし、学校の先生は非協力的。

学校の先生って今足りてないんですよね。

そもそも40人を1人の人間が見るというのが難しい。

ちょっと厳しい状況です。これは現実でもそうです。

 

ひきこもり100万人問題

これも面白い視点です。

本当に政府は移民に労働をしてもらおうと考えていそうですからね。

それ自体は良いのですが、そこにひきこもりを活用する。興味深い。

実際、障がい者や女性に活躍しやすい環境を作ろうとする風潮もちょっとずつ出てきていると思います。

この機会に乗れるかどうか。

僕にとっても問題ですね。

 

親に愛されないのは辛い。

中学生の女の子。彼女のお母さんは問題を抱えていそうです

女の子(奈々)は辛そうです。

自宅に男がいるのを直に見てしまいます。

母を護るために包丁まで持ち出すのですが、当の母親からは「お前が出て行け!」

これは辛いです。

母親に愛されていない。そう感じると悲しい、なぜ自分がここに居るのか分からなくなる。

現実でもそうです。

僕も子供時代にちょっと親として違うんじゃないか?という対応がありました。

親、親になる人、どうか子供を愛してあげてください。

ドラマですから極端でしたが、些細なことで愛されていないのでは?と感じることがあります。

どうか愛してあげてください。

 

おもしろい焼き鳥屋さん。

主人公が経営する焼き鳥屋さんは、口をきかない。

注文は注文書に書いてもらう。

サービスはしない。

面白い経営方法です。

ぼくなんか美容院や洋服屋さんで話しかけられるのは苦手です。

話しかけないお店があってもいいと思う。

主人公の持つ人が苦手。という弱点が個性になってるんですよね。

作中では人気が無さそうですが、現実にこういう店があったら行ってみたいな。

 

登場したソーシャルワーカーの方。

この方はちょっとダメだと思う。

元ひきこもりだと分かっているのに厳しい言い方をしたら良くないです。

統制された自己覚知。これがない。

個人的に嫌いでも、嫌いだと自覚してから行動すれば厳しい言い方にはならなそうなのですが。

僕があんな感じで、厳しい言い方をされたら死にたくなります。

ヒトには優しくしてあげてください。

ソーシャルワーカーの方もそうでない方も。

 

子供を助けたい。という大義

奈々ちゃんが、怪我をしたのを手当てしてあげる主人公。

子供を助けたい。そう思います。

この感情はほとんど普遍的な正義です。

子供を見殺しにするような大人はあまりいない。

こういう場面で自分が動けるのか。決断できるのか。恐怖を克服できるのか。

試される場面です。

これは現実でもあります。

この場に自分しか動けない。自分がやるしかない。

そういう状況がひきこもりやニートでもあるかもしれません。

その時、何が正しいか、何をすべきか、考えられるようにしていないといけない。

ひきこもりやニートも思考を放棄してはいけないんだと思いました。

主人公が動けたのは優しさが残っていたからですよね。

娘につらく当たった後悔もあったでしょう。

僕たちひきこもりも負の経験を生かせるといいのですが……。

 

「生きよう」

主人公は奈々ちゃんにそう言いました。

そのために自分も動かなければいけない。

そうして非常勤講師になっていくようです。

 

9月1日。

現実でも死んじゃう子供がいます。

でも主人公のおかげで奈々ちゃんは死ななかった。

助かった。良かった。

先生の大金星です。

 

先生。がんばって!

ドラマを見て感じた現役ニートの素直な感想です。

子供を助ける。

自分も頑張る。

きっと一緒に成長してくのでしょう。

このドラマを見たからと言って僕がすぐに社会に出たりはしない。

ほかのひきこもりやニートの人もそうだと思う。

でも、いい影響は受けられそうです。

次回、先生がどうやって子供と接するのか。

楽しみです。

 

追記。ソーシャルワーカーの方

上にもちょっと書きましたが、ソーシャルワーカーの方かなりきつい言い方をしますね。

僕はちょっとだけ大学で福祉の勉強をしました。

本物のソーシャルワーカーの方ってこういう言い方はしないと思うんだけどなぁ。

本物の方、読んでくれたらコメントください(笑)

ソーシャルワーカーは怒りではなくて優しさ。

強迫ではなくて、説得が必要だと思うんですけどね。